塾と教育セミナーに参加してきました。

先日、塾と教育のセミナーに参加してきました。セミナー内容は、宣伝広告に対するものが多かったように思えます。簡単に言えば、中小塾は、宣伝広告費が足りない。大手と比べても積極的に宣伝していない。これでは負けて当たり前。新聞は、効果がないと言われるが、まだまだいける!このような内容でした。もう1つのセミナー内容は、ネット広告について。ハズキルーペのCMのスクリプトをおこし、これを元にして自社のチラシを考えてみましょうという内容でした。(次回、名古屋、大阪でも開催されます。)詳しくは、塾と教育のページをご覧ください。
今回は、東京にしては人数が少なかったような気がしますが、この手のセミナーに参加すると直接、業者の方々や他塾の方々とお話しをすることも出来、非常に良い情報が手に入ります。皆さまもお時間が許せば参加してみてはいかがでしょうか?
職業柄?色々な先生とお話しをさせて頂くことが出来ましたが、(著名な教育評論家の方とも)中には最近、塾を立ち上げたという方もいらっしゃいます。話を聞くと、どうも、まだ考えが甘いのではないか?と気になることもあり、ここでまとめておきたいと思います。

個人塾、零細塾、大手塾の動向

今回、メイン講師を務められたPSコンサルティングシステムの小林先生の資料を拝見させて頂くと、今年度の売上動向は、大手塾は、多少の+、中堅塾は、横ばい。零細塾、個人塾は、減少、もしくは激減とのことです。大手塾の場合、塾以外の収益も入っている可能性は否定出来ませんので、全体的には縮小傾向と見てもいいかと思います。一方で、中堅塾があまり少子化等の影響を受けておらず、個人塾と零細塾にしわ寄せがきているのは何故でしょうか?
その理由の1つが宣伝広告費です。宣伝は、現在の生徒数を「維持」するにも必要な経費ですが、その経費を削ってしまうのが個人塾、零細塾です。その理由は、お金を「予算」として管理していないこと、儲かったお金=塾長のお金となりやすいので、経費としても考えられず浪費として考えてしまうこと、(ただこの手の先生は、車や飲み代には、お金は払いますが・・(^-^))があります。

ビジネスにもメシを食わせる

日本の税制上、法人というのは、まさに「人」です。そのため、税金もかかります。(法人税)つまり、ビジネスをするだけで、自分以外に、無条件でもう1人雇っているような状況です。しかも、その人は、まったく働きません。バカな本にだまされて、私も会社をたくさん作りましたが、そのために法人税や均等割りなどの経費が膨大になっています。一方、個人塾や家塾は法人化していないため、税制上も、また必要経費も軽いものです。そのため売上が少なくても、利益は上がってしまうことになります。実際、個人塾や家塾の先生は、私の知っている限りですが、まあまあ元気な方が多いように思います。一方、中堅塾の先生は、本当に厳しい。売上が横ばいということは、スタッフの給料は上がり続けるわけですので、相対的に利益減となります。そもそも学習塾という超ローカルなビジネスを、ローカルな人口のいない場所で経営して、スタッフの面倒を一生みれるかどうかは、一度考えてみる必要があるでしょう。真面目な先生が多いので、逆に心配になりますね。一方、大手塾は、収入の柱が「塾だけ」というところはありません。多くは、介護、学童、飲食、不動産、出版などを持っています。サービス系にするか、飛び道具系(物販など全国をターゲットに出来るもの)にするか、もしくは資産系にするかは、社長の判断ですが、少なくとも儲けの方法は1つではありません。また上場企業が、関東圏、関西圏に集中しているのは、当たり前ですが人口のいないところで塾など出来ないからです。そもそも個人塾では、今、住んでいるところから動けませんので、戦う場所の選定も大手と比べて不利になります。
大手は、このようにスタッフという他人と法人というビジネスにもしっかりとお金を払って経営していくようになっています。そもそも会社にお金を残すには、法人税を支払った後でないと残りません。そもそもビジネスにメシを食わさないと大きくなれない仕組みになっています。

ビジネスの罠

そうすると、そうか税金を払えばいいんだ!と思うわけですが、もちろん、それは正しいのでしょうが、私の言う話は少し違います。そもそもビジネスとは何ぞや?と考えると、私は、難しいことは分からないので、ともかく「ガチャガチャ」することと答えています。塾長には、その手のタイプが多く、常に何かガチャガチャしています。アイデアもあるでしょうし、万能感満載の先生が多いで、やってしまうわけですね。そしてそのことが、失敗に突き進む最大のポイントになっています。大手塾が上場を目指すのは、手形の裏書を社長がしなくていいというだけではありません。会社そのものが資産化するからです。不動産も同じです。持っているだけ、貸しているだけで利益を生むことがあります。私は、塾の「あがり」は、バイアウトか、上場とずっと言っています。最終的な目標は、ビジネスを止めても、やっていけることです。ある大手の先生が以前、ずっと生徒100名くらいで自分一人でみていられたら、それが一番儲かるし、幸せだと話しをしていたことがあります。大手になると、人・物・金に悩みます。しかし、個人だとそれが、ほとんどありません。
私の友人は、塾をバイアウトすることを目的に頑張っています。その理由は簡単で、不動産で6年間で9億円の資産を自分一人で築いたことで、ビジネスの罠にも気付くことが出来たからです。
「本当、ガチャガチャしてるうちは、ダメですわ。」とは彼の弁。現在、彼は、多くの寄付をしながら塾もやり、メインの不動産で資産運用をしています。
もちろん、ビジネスは、大切なものです。これが無くなると私たちの生活は成り立ちません。またビジネスこそが、大富豪を生む方法でもあります。有名な起業家は全員、ビジネスで大きくなっています。塾でもそっちに舵をきる人も出てきてもおかしくありません。
一方、自分の年齢などを考えて、閉めていく方向の人もいます。最近では、大手塾も二代目、三代目の跡取りがいなくなっており、互助会のようなものを作ろうとしています。親が継がさないのか、子どもが継がないのか分かりませんが、ともかくビジネスをしている間は、気のぬけないラットレースをしているようなものだとは思っているのかも知れません。

塾とはいえ、ビジネスですので法人化すればそれなりの税金がかかりますし、人を雇うにもお金がかかります。
それらの責任を果たすことが出来る人は、どんどん大きくする方がいいでしょうし、そうでない場合は、手におえる範囲でやるのもいいでしょう。ただし、最後の着地点を考えておかないと、突然の塾の閉鎖は生徒にも迷惑がかかります。
特に50歳を超えた方々は、今後、どうするか?を考えて頂きたいと思います。