a0002_010525毎日新聞は2月8日、大学入試センター試験で、国語の平均点が過去最低になったことが分かった、と報じた。これまでの最低点は03年の101・08点(200点満点)だったが、今回は101・04点。昨年の平均点は117・95点で約17点も下がったことになる。近年で異例の低さになった理由を、予備校関係者は、例年出題される「評論」とは異なり、批評家・小林秀雄の随筆的な文章が出題されたことを挙げている。国語は例年、評論、小説、古文、漢文の順で1問ずつという問題構成。その第1問に小林秀雄の「鐔(つば)」が出題された。刀剣のつばを題材にした文章で、文の趣旨や筆者の考えを答えさせる問題だった。

論理構成が明快な「評論」というよりは、私的な想像も含めた随筆的な文章で、読みづらく感じた受験生が多かったという。文章の末尾に付ける注釈も、例年は5個以内だが今回は21個も。本文の分量も前年比で約600字増えた。小林秀雄は昭和を代表する批評家。難解な文章で知られ「批評の神様」とされる。30年ほど前には大学入試でよく出題されたが近年は少なく、センター試験で出題されるのは初めてだ。

昨年と比べて17点も平均点が下がり、極端に難しくなったわけではないが、過去問とまったく違う文章だったのが影響した。大学入試センターは、例年6月に発表する報告書で分析結果を示すという。