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データを精査していますか?

少子化で生徒数が少なくなっている(特に中学生)塾が多くなっています。
もちろん手をこまねくだけでなく、手を打つ必要があります。しかし多くの方が、「以前と同じ手」を打つだけということで、まったくもって結果が出ないようです。それを考えるには、まずキチンとデータを精査する必要があります。
マーケティングとは、基本、データサイエンスです。データを細かく取ることが必要です。また経験も大切ですが、一人の経験と10000人の経験であれば、当然、後者の方が、将来「再現性」も高くなるでしょう。そのためにも、様々なデータに目を通しておくことです。

どうやって塾を知ったか?

以下は、リセマムが5000人を対象にアンケートを取った結果です。それを、私がいつもお世話になっている小林先生がメルマガでまとめたものを転載しています。

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●現に通塾している者の塾認知のキッカケ
(複数回答/1.5%以上)
友人紹介     36.4%
建物看板     19.4%
折込チラシ    16.8%
兄弟姉妹     16.0%
ネット記事    10.7%
TVCM      7.1%
駅電車広告     5.3%
DM        4.3%
フリぺ・タウン誌  3.7%
新聞広告      1.9%
SNS       1.6%
ネット広告     1.5%
その他       5.1%
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現にお子さんが通っている塾をどこで知ったかを尋ねた質問への回答です。

かりやすくすると、

こんな感じです。

すると見えてくるものがありませんか?

友人紹介と兄弟姉妹は、多くの塾で85%は越えると思いますが、それは塾に「入る」きっかけであり、塾を知ったキッカケとはちょっと違いますので、ここでは、塾生とはまったく関係ない第三者を、あたらしく獲得するということで考えます。

すると当然ですが、塾そのものの集客力が問題になります。

〇立地
〇店舗の作りや大きさなど
〇看板

当然ながら、他業種でも同じことです。入る前に、そこに何があるか知らしめることが大切です。
人の流れは変えることができませんので人が多い地区や学校の近く、他塾の近くなどに出すことが基本になります。
次に入りやすい、きれいな店舗です。実際には、マットやのぼり旗、フラッグ、照明など色々と考えるポイントはありますが、少なくともこぎれいな建物と空間が必要です。

問題は看板です。これはよくマクドナルドの色合いを出す本が多いのですが、そんなことより、大きさです。
看板の大きさで、無意識にその会社の規模を人は推測します。得てして個人塾は、「控え目」な塾が多いものです。

ネットはどうなのか?

ブログなどの記事をご自分でタダで書くのはいいのですが、(私はそれでも書かない方が塾のメリットは高いと思いますが)アドワーズなどのネット広告は、あまりうまくありません。塾ナビなどのサービスがありますが、結構な割合で、違う県からの問い合わせがあるとも聞いています。引っ越しのことを考えてということでしょうが、私の経験では、引っ越ししてきた生徒はいても、引っ越し元から問い合わせがあった例はありません。通塾エリアを設定し、それ以外の問い合わせは切るような仕組みになればもっといいのでしょうが、今の形だと、全国に店舗のあるFCのための仕組みとしか思えませんね。

ネットは、全国から見ることができますが、塾ビジネスは、ローカルです。
またググる件数も東京と地方ではWスコアの差があります。早い話、東京人は、すぐにググる。それも他県の2倍以上です。
東京の会社は、その実体験をもとに話をします。なのでネットというのでしょうが、現実はチラシの方が優位なのは、当たり前です。
大手は売上の8%を広告費に突っ込みます。個人塾は、3%以下です。ポスティングなども含めて、もっともっと数を打つ必要があります。

最後はTV、ラジオです。FCにもし入るのであれば、TV・ラジオの宣伝をしてくれるところに限ります。
それをしていない塾FCは、基本、役に立ちません。もっと言えば2年もしたら、もう十分、現場は、本部のノウハウを越えます。
ロイヤリティを支払うことが塾生のためになるならいいですが、教材はいいとか、受験データに優れているなど塾生のメリットがない限りは、とっとと抜けてください。しかし、CMをやってくれる本部ならOKです。

今TVCMの多くはネット企業です。細かい話はしませんが、これでネット広告とTV広告の「差」が分かるかと思います。

つまり手を打つ際に、有効な手は何なのか?その上で、何が出来るか?と考えて新たなチャレンジをしていくと元気で集まる塾になります。詳細は11月の奈良セミナーまでには、まとめる予定です。