冬期講習がスタートしました。
同時に、全国?から冬期の集客状況も入っています。
傾向としては、都市部は、ほぼ例年並み、地方は、壊滅状況も・・と言ったところ。
今後の対策次第では、来年度、さらに生徒数減となる可能性が高いと分析してます。

今年の冬期講習の集客傾向

今年の冬期の傾向としては、この時期でも中3生のかけ込みがあるということと、高校生が堅調な塾が安定しているということです。多くの地域で、小学生・中学生の生徒数が少なくなっています。人口減は、数十年前に分かっていた現象ですが、当時は、「逆に子ども1人にかけるお金が増えるから問題ない。」との意見が一般的でした。しかし、ここに来て円安問題、消費税問題、地域格差などが噴出し、ほぼ地方は壊滅状況ということになりました。(小・中生)

都市部は、横ばい、地方は厳しい状況

 
一方、大阪・東京などの大都市圏は、堅調な塾が多いのが特徴。ただしクセのない塾が多いので、今後は、どうなるか分かりません。都市部に今後も大手がどんどん進出することを考えると、今後はクセのある個人塾でなければ、経営的には伸びていかない気がしますが、大手と同じようなテキストで同じようなシステムで同じように指導をしていると、人口がある間は、大丈夫でしょうが、少しでも減少に向かった瞬間に、価格競争に巻き込まれ、大手塾にやられていくことになります。
 
まずは、昨年度の今頃と比べて、生徒数が増えたのか減っているのか?この時期から来年3月までの生徒数の増減を予測し、昨年度、一昨年度と比べ、動きが遅くなっていないかと確認し、少なくとも「生徒が減っている」「動きが遅い」と判断されれば、早急に手を打つ必要があります。

アクションとしては、まずは、宣伝広告ですが、正直言えば、今は、チラシでは動きません。いや、正確に言うと「スグには動かない」のです。私の塾の場合、今回、チラシをある地区のみ入れ(約2700枚)、結果として3名の入塾となりましたが、調査すると、その内の1人は、半年前のチラシで来ていました。(本部では、4年前のチラシを見てという生徒もいますが。)

この冬の動きを見て、早いアクションが必要。
ただし客は、すぐには動かない。

 

集客から考える

奈良セミナーでもお話しさせて頂きましたが、少子化になると、塾がいくら煽っても、お客は動きません。いつ行っても、入塾出来ますし、そもそもほぼ100%の高校で、入試倍率が1倍を切ってますので、そのような中で顧客を動かすのは至難の業です。多分、多くの塾は、競争倍率が1倍を切ってしまうと、廃業せざるを得なくなるはずです。そもそも「合格させる」ことが仕事なだけに、誰でも合格出来る状況になると、既存の塾は、不要ですし、そもそも「勉強する、しない」は、ほとんど「趣味」の問題になっていきます。
 
また塾は、無意識に「成績が生徒を呼ぶ」と考えていますので、生徒・保護者が成績を考えやすい時期、つまり春、夏、冬にチラシを入れるものです。中間テストがあれば(実は全国的には無くなっている地区が結構ある。)5月、9月にもチラシを入れているかも知れません。どちらにしても、生徒は「自分の成績で」塾に来ると、塾側が決め打っている感じです。

高校生は、まだこのような傾向が残っていますが、中学生には、ほぼこの傾向は消えています。
中学生で、生徒が多い塾は、生徒よりも、保護者が顧客ということに徹底している塾です。

もっと言えば、「保護者に分かりやすい塾」です。最近の傾向で、AIとか映像を使っての塾が増えていますが、数年前に、やはりそのような傾向が出たものの、あっと言う間になくなりました。生き残っている塾は、映像をメインにしていませんし、個別塾の多くは、自社での集客が出来なくなったので、FC化を必死でやっています。ただし自社の生徒すら減っていてFCに一番大切な集客ノウハウや集客商品が無いために後は、問題が山積みとなります。

一方、保護者から分かりやすい塾としては、

1.その先生本人が教える。
2.少人数制である。
3.単科塾が多い。(専門性がある。)
4.厳しい。出来ないと残す、他の日も来させる。

などの特徴があります。テキストは、一般的なものですが、プリント類を今でも自作している先生が多いのも特徴です。

これらは全て保護者に価値が伝わりやすいのが、お分かりでしょうか?指導そのものが良いかどうかは、分かりませんが、指導の「外観」が分かりやすいのです。

つまり集客の視線から考えても、他と同じような塾は、結局、価格競争に巻き込まれるのは、価格が外から分かりやすいからです。
また最近の塾は、入塾金などを取らない所も増えていますので、渡り鳥のような生徒が増えていっています。生徒の通塾期間がどんどん短くなっていきます。

集めているのは、良さが外からも分かる個人塾

まずは、圧倒的な差別化から。

人は人にしか憧れません。人は、自分よりレベルが上の人からしか物を買いません。
当たり前の話ですが、ここを外す塾が本当に多い。機械に生徒は憧れません。機械には意味がありません。そこにいる人の問題です。
今、保護者は、学校の教師よりも高学歴です。多分、塾講師や塾長よりも高学歴です。そこで客を取らなくてはならないのが現状です。
 
「医者」を考えてもらえればいいと思うのですが、医学部・医学科に行くのは、賢い実力で行く生徒もいれば、そうでもない生徒が、地域枠で行くこともあります。医者ですら、賢い人ばかりではない!というのが現状です。

しかし「先生」と言われるのは、免許を取得していること、それなりの専門知識があるということです。
塾は、資格もいらないが故、医者以上の専門を持っていなければなりません。

薄っぺらい教育論は必要ありません。圧倒的な実力とは、全員を第一志望に、どんな成績の生徒でも入れるという「当たり前」のことです。もちろん、医者でも末期の患者は厳しいでしょう。受け入れるかどうかは、病院の判断と家族の判断です。

しかし、受け入れする病院は、その末路を知り、悲しみを知った上で受け入れています。
塾は、あまりにも無謀な希望をまき散らします。

先程の集めている塾の例にも関係しますが、結局、保護者から見て「真剣」と思われている塾だけが生き残ります。

他のことをしている薄っぺらい塾というのは見抜かれます。競争力のある大手が近くに来ると一発です。
少しづつ、生徒の質も下がり、同時に単価も下がり、結果が出なくなりという負のスパイラルに突入します。

病院には、私がお世話になっている診療所レベルの小さいところもあれば、歯医者・皮膚科・内科・眼科などの病院もあり、当然、大きな病院もあります。実は、塾とよく似ている構造です。

病院の移り変わりを見ていくと、歯科、眼科は、キレイな病院ばかりです。
その次に皮膚科。そして、ある時に、どんどん個人病院が増えました。大手からの独立です。

ただ病院と塾の大きな違いは、医師は、独立しても大手とは戦わない、自分の有利な専門性で勝負するのに対し、塾は、大手と同じことをする。他社と同じことをしないと気が済まないということでしょう。多くの映像も、隣の塾でも入れているものを入れるという、あまり何も考えていない塾すらあります。

これれだと差別化は厳しいでしょう。

・経営する場所をどうするか?
・指導する学年、科目をどうするか?
・そもそも受験をゴールにするか?

これらの大きな枠からスタートし、自塾なりの「実績」を定義した上で、圧倒的な実績をどう出すかを考え、春に向けていく必要があります。