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■ 学習塾ニュース( Cram school NEWS ) Vol.321(2017/02/12)
地域No.1学習塾へ   http://j-keiei.com 発行 学習塾経営研究会
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西日本では、ひどい大雪に見舞われたようですが、大丈夫でしょうか?私の地区
でも雪が積もり、(ただ1時間程度で溶けてしまいましたが)わずかな時間での
積雪で、道路には乗り捨てられた車が、かなり停まっていました。

センターが終わり、国公立大のAO入試(センター有)の結果が出ています。
今のところ全勝となっていますが、今後は、AOの仕組みが変わると同時に、か
なり細かくAO対策をせざるを得ない気がします。

また高等学校も対応出来ていないことが多く、進路指導においても学校との協力
が必要になるのでは?と予想しています。
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今回は、学習塾の今後の展望と、4月千樹会、5月教室長セミナーのご案内です。

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■お知らせ  日本民間教育大賞選定会議 主催

2016年度 日本民間教育大賞 授賞式&記念講演会&祝賀会

3月21日(火)14時~東京千代田区・学士会館にて。

講演会には参加する予定でいます。(東京出張の日程が合えば)

お申込みは
http://www.juku-kyoiku.com/seminar_minkan/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Contents━
タイトル        ◆ 今後の学習塾の戦略 ◆
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★1.各学習塾の戦略
お世話になっている「塾と教育」に「2017年学習塾TOPはこう読む」という
特集が組まれています。知っている方も多く書かれていますので興味深く読み
ましたが、この記事から各塾の大まかな戦略を知ることが出来ます。

こちらからお申込みできます。 http://www.juku-kyoiku.com/magazine/

簡単にまとめると
1.一層の店舗展開(国内・国外)
2.地域でのシェア拡大
3.ゆりかごから墓場まで
4.ICT機材の開発と販売
5.個人特化戦略
となるかと思います。1,3は大手の戦略の最たるものですから、我々個人塾
では難しいと思いますが、東南アジア(特に人口が増え、平均年齢の低いフィ
リピンやベトナムなど)への進出に突破口を見出そうとしている大手塾が複数
あります。特にフィリピンの進出は、英語教育、海外進学なども視野に展開
しています。
中には、日本での教育システムを武器に現地の若者に日本語指導をしている塾
も出てくるでしょう。(日本において日本語学校を作っている大手塾は、既に
いくつかあります。)

個人塾としては、2の地域戦略、もしくは3の新商品・新コース開発が基本に
なってきます。
またICT機材等も今後増えていくでしょうが、個人塾は使う・使わないとい
う選択を持ちながらも、「作ること」はあまりないでしょう。
5の個人特化型戦略は、個人的に親しい先生にはお薦めしていますが、多くの
場合、固定費を極限まで下げて、まずは生き延びることがメインとなりますの
で、その後、どうする?ということまで考えておかなければなりません。

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■お知らせ  日本民間教育大賞選定会議 主催

2016年度 日本民間教育大賞 授賞式&記念講演会&祝賀会

3月21日(火)14時~東京千代田区・学士会館にて。

講演会には参加する予定でいます。(東京出張の日程が合えば)

お申込みは
http://www.juku-kyoiku.com/seminar_minkan/

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★2.シェアを上げて大丈夫か?
結論から言えば、高校入試の平均倍率が1.3倍超えている地区であれば、問題な
く拡大方向でも大丈夫だろうと思われます。
一方、私の住む地域は、10年以上前から競争倍率1倍を切っており(まさに
全入)県下No1の高校ですら競争倍率1倍を切ったこともあるような地区ですの
で、広く展開している塾の収益は厳しくなると想像出来ます。
このような場合は、同県内でも都市部だけ(人口減少が緩やかな地区)に集中
することが大切です。県外資本のFC塾の多くは、中予・東予に集中していま
す。南予には、個人資本のFCだけ来ているという状況です。
さて人口減の中では、シェアを拡大すると頭打ちになった瞬間から、業績悪化
が始まり、取返しのつかない状況になります。そのため、店舗の移転(地域を
細かく見ると、それでも人が増えそうな所、人口減が緩やかな所はある。)
固定費の削減などを実施し、次の商品を準備することになります。
つまり少子化の激しいところで、シェアを上げるということは移転への布石、
もしくは、次の展開への原資をためるためと考えた方が良いかも知れません。

またシェアの上げ方としては、
1.地域、学年をさらに絞る方法

2.学年を広げる方法

3.新商品を出す方法
とあります。塾長先生一人でされている塾の場合、1を取ることが多いでしょ
うが組織塾として経営している場合は、従業員への給料等を考えると、移転を
含めた上で、2,3を取ることが多いようです。
学年を広げるには、幼児教育を入れる、習い事を入れるというパターンと、
高校部に映像を入れるという形が多いようです。この場合、幼児教育、習い事
の生徒が塾生になるかということを聞かれることが多いのですが、多くの場合
は、なりません。
まさ最近は保険が使えるということで、放課後デイを行う塾も多くあります。
既に全国70か所以上でFC展開をしている企業もありますが、これは社会保
険からお金が出ることで、人気です。この場合は、そもそもターゲットが異な
りますので別ブランド、もしくは別会社で行うことが多く、塾とのシナジーは
(内部事情をのぞいて)ほぼありません。
どちらにしても別商品を売っているわけですので、それ単体で収益を上げる覚
悟と工夫が必要です。

一方、高校部の映像ですが、塾と教育の誌面で小林先生が書かれているように、
スタディサプリのような黒船にどう対処するか?という問題も含んできます。
★3.ICTや映像で集客出来るか?
言うまでもなく、今では多くの映像やICTが出ています。どのメーカーも
それぞれ特徴を打ち出していますが、圧倒的な違いはなく、(強いて言うと知
名度のみ)どのツールも同じような欠点を持っています。

その欠点を各塾で補うことが出来た塾が生徒が増えるということですが、なか
なかそこが難しいのが現実です。
多くの塾では、生徒指導に困って映像、ICTを導入することが多いのですが、
それは「塾」が困っているのであって、「生徒」が困っているわけではありま
せん。
これも良く質問されますが、「塾が困っている」のであれば、色々と手を出さ
ず、困らない範囲でやった方が、顧客のためにもなります。一方、「生徒」が
映像でないとダメと困っているのであれば導入に踏み切ることもやぶさかでは
ありません。
ただし私の知る限り、生徒がそれで困っている例はほばありませんが。(^-^;;
チラシで、映像名やコース名を出してもあまり集客に影響がないことからも分
かります。つまり多くの生徒は映像を欲しがっているわけではないということ
です。
生徒の困っていることの根本は何なのか?と深く考え、それを解決した塾が伸
びていくわけで、そこに映像があるかどうかは、関係ありません。
映像を入れても根本的な解決になるとは限らないということです。個人塾の
場合、原資にも限りがありますので、その辺りはきちんとした見極めが必要
です。
塾は、出口戦略です。出口の最たるものは、中学受験と大学受験と私は考えて
います。ナガセさんが強いのは、その両方の出口を押さえたからというのが私
の認識です。
一方、その出口戦略に乗らないという手もあります。先程の習い事等にシフト
していく方向です。ただし価格の問題と流行り廃りの問題など色々と調査して
おくことが必要ですし、この世界も多くの商品が出回ります。色々なコースを
作って、各コース数名づつで気が付けば固定費だけが高くなっているという塾
もあります。

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■お知らせ  広島千樹会 開催

日程:4月16日(日) 13:15~ 広島市南区民文化センター

課題:自塾の強みと弱みをそれぞれ3つ程度発表
定員:22塾36名(先着順/発表者は原則1塾1名)
会費:2万円
お申込みは、メールにて info@j-keiei.com または、
https://www.facebook.com/events/416882891988801/ より
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★4.個人塾の戦略として
塾長とお話しさせて頂く際、2つの観点からお話しさせて頂き、塾長として
「塾をどうする」という観点と、1個人として1家庭人としての観点です。
塾長先生の多くは、塾でお金は回っていても、個人的なお金はあまりたまって
いないようです。私も個人塾の経営者なので、それはよくわかります。(^-^;;
塾長先生に金銭的にも余裕がないと、戦略も間違うことになります。そのため、
トータルな話をする事が多いのですが、
まずアイデアマンの先生(個人塾の先生には多いタイプ)にお伝えするのは、
1.ビジネスモデルを変えてください。
ということです。ビジネスモデルと言うと恰好良いのですが、早い話、誰に売
って、誰からお金をもらって、何をするか?ということです。
塾は、生徒がユーザーで、保護者が顧客という二重構造です。これは、習い事
や、デイサービスも変わりません。この二重構造から外れたものを考えてくだ
さいとお話しします。
生徒数減で困っている先生には、
2.手の届く範囲でしかしない。固定費は極力削減する。
基本、塾長先生1人(後はせいぜい数名のバイト)で回すということです。
また家賃交渉なども行い、極力安くしておくということです。その上で、
3.塾長先生の「個性・キャラクター」に合わせた指導方法や、ストーリー
を確立。
して集客するというのが流れです。あくまでも主力商品は塾長先生ですので、
「この指導法が流行っている」とか「この商品が売れてる」というのは、
2の次で、塾長先生の個性とキャラが引き立つ指導法を作り上げることが大切。

私塾の良い点は、10人10色の教育が出来ることです。
その場合、「他とは違う」ということが一番の価値になります。
キャラとストーリーがうまく作られると隣に大手塾が来ても問題なく、一定数
の生徒が来ます。(というか大手塾の隣に出ていく方が良い。)それは、スト
ーリーの発信元が大手塾と比べ個人塾の方が濃いために、一層引き立つことが
多いからです。
これらがきっかけとなって、回復傾向となれば、それから次の手を考えるとい
う流れです。
私の知っている先生が誌面で初心に戻れ!というお話をしていましたが、初心
とは、塾を始めた当初の気持ちという意味もあるのでしょうが、初心とは、塾
長先生のしがらみのない気持ちのことでもあります。塾長先生の多くは勉強家
で多くの情報を持っていますが、そのような情報に惑わされずもう一度、自分
を棚卸して塾の経営にあたることがV字回復のきっかけになったりします。

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★ご質問、取り上げて欲しいテーマは、以下にお願いします。
直通メール< magazine@j-keiei.com >まで。

本誌への取材は、< info@j-keiei.com >まで。
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■お知らせ  学習塾経営研究会 主催  教室長セミナー

テーマ:激変の時代にあった理想の高校部を創る

日 時:5月28日(日)13:30~
場 所:みなっと(愛媛県八幡浜市)
参加費:1塾2万円(その後講師1名につき8000円+)

現在、私が実験している?「教えない塾というか、生徒が勝手に勉強する塾?」
をいよいよ公開することになりました。

お申込みは
https://www.facebook.com/events/1263119633725472/

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■編集後記
3月の大学生海外短期研修のための準備をしています。中高生のために
スタートした、この企画。なんと卒業生も出来て、大学生のためのという企画
もさせられることに。(-_-;;

高校時代に行った生徒からの要望だったりしますが、マレーシアの国立大学か
ら調印式に出てくれということで(何をするんやら・・・)今、サインの練習
をしております。(-_-;;

今回の出撃?メンバーは、東京大・東京外大・首都大・青山大 とかなり見た目
は優秀なメンバーです。(^-^;;
3月7日にマレーシア(KL)現地集合です。もしお知り合いのOBOGの方
で行きたい!という方がいらっしゃったらぜひ!128,000円(税別)という破格
です。(7日~15日まで)

ちなみに今回は、中高生のプログラムは、このため夏まで行いません。

高1,2とGTEC2連覇のウチのテキトー娘も、このプログラムで中3の夏にシル
ビア先生の英語特訓を受けて劇的に伸びました。(^-^;;特にリスニングと長文を
読む時間がめちゃ早く(伸びた)気がします。

何かあれば、 info@j-keiei.com までよろしくお願いします。

対談連載中の塾ジャーナルは、
http://j-keiei.com/journal.html
から、お申し込み下さい!(^-^)/
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* 塾ビジネスプロデューサー
* 発行人  :学習塾経営研究会 代表 河野 優

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裏編集後記

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