広島にグローバル校が出来るというのも以前から聞いておりましたが、
いよいよ公開されました。

グローバルリーダー育成校(仮称)

 

全て英語で授業をすることに、どれだけ意味があるのか分かりませんが、
非常に大きな流れになっているのは事実です。
某大使館で話を伺い、現在、ユネスコで国際的な大学入試の基準?のようなものを
策定しようとしています。もちろん、日本は独自の教育観が強いため、蚊帳の外のような
状況です。まだハッキリしない部分もあるので、これ以上は書けませんが、ともかくグローバルの
流れは、日本だけではないということだけは事実です。

そのため多くの教材屋も英語学習について色々と商材を出しています。
大きく分けると、ネット系(スカイプなどを使用するもの。聞く、話すを中心とする。)
幼児からのもの(あいきゃん、公文など)になるかと思いますが、大学入試や模試を分析していくと
どうもそれらの方向は「うまくないのでは?」と感じています。

帰国子女が私の塾にいますが、正直言えば、英語は使えません。9年間アメリカにいて使えない・・。
その理由は簡単で、(現地アメリカでの)小学生の英語では、日本の高校の英語に太刀打出来ないと
というだけの話です。

これからは、読み、書きだけでなく、聞く、話すが大事だ・・・とか
もともと日本の読む・書くの力は強い・・・などという迷信が飛び交っています。

日本人の英語での書く力は、カスというのは私の実感ですし、そもそも「書く力」というのは、何をもって
書く力というのか不明です。大学まで出てということになると、相手は、ビジネスマンというだけでなく、
ある程度、アカデミックな連中ということを想定しなければなりません。残念ながら、幼稚な英語では通用しない
というのが私の意見です。(というか、見透かされる。)

また模試の英語も変わってきています。先生方には釈迦に説法かも知れませんが、高2生の模試からかなり、
内容的にも海外の問題と思われるようなものが出題されてきています。つまり今までの受験英語だけでは、
ちょっと
危ない気がしています。

一方、英語に普段から触れている(洋書を読む、英英辞典などを紐解く)ような生徒にはあまり違和感が
ないようです。
これは、英語の問題のベースとなる(知っているであろう)リベラルアーツ(一般教養)
が深くかかわってきているからです。

現在、本屋にはリベラルアーツの本があふれあえっています。
ただそれらを読むだけで身につけれるものでもなく、普段の生活の中に、取り込んでいかなければなりません。

英語の教材に関しても質問を受けますが、そもそも教材の問題でなく、塾としての姿勢とか
受け皿の問題になります。
実は、それらにむやみに手を出すくらいであれば教科書の徹底理解の方が
いい気もしています。

ともかくこれは、大きな問題になりそうなので、11月に映像、グローバルなどに関しての勉強会を
開く予定です。
(場所などは決めていませんが)