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ごあいさつ

共通テストが終了しました。同時に近くの学校で校内クラスターが発生し、休校になりました。今のところ14名の感染が確認されているそうで、なかなか大変な状況です。高3生は、まだ学校側の進路指導も受けられず受験がどうなるか心配です。

 

 

共通テストに関しては、既に色々言われていますが、まぁ~、悪問でした。平均点が下がっただけでなく(そもそも思考力を問うてないのも問題)あまり言われていませんが、英語以外の外国語をある教授が解いてみたところ英語と比べて求められている力が違うということで、そもそも何の力を求めてるんですか?という話です。

 

今年は、有名私立が更に人気が出そうな気がします。私の塾では、珍しく大失敗したのはいませんが(私の息子くらい?)それでも第一志望を私立に切り替えた生徒がいます。

 

今年は、まだまだ波乱が続きそうな気がします。

 

本日のテーマ:新年度の募集と集まる塾への転換

先日、久々に出張して他塾の先生方々とお話をしてきました。新年度に向けて危機感をお持ちの先生が多く、これから自塾をどうするという話題が多くでました。

 

今、コロナ感染者数が過去最高に増えているためハッキリとは分かりませんが4月頃には、ある程度落ち着いている可能性があります。

 

その時にきちんと生徒が集められるか?これが最大のテーマです。

募集はたった今から始める

以前は夏期講習で約25%ほど生徒が増えていた時代がありましたが、今では夏期で入る生徒は数名・・という塾さんも多いのではないでしょうか?

 

年々生徒の入るタイミングが遅くなり中3も秋以降に入塾・・というのは、今では地方の塾では当たり前の状況になっています。

 

そのような中、中1前のこの時期に動く意識の高いご家庭がまだ一部あります。ここをしっかりと押さえておくことが大切です。

 

長い間通ってくれる生徒が多い塾の方が当然に経営は安定しますので、今の時期から募集をかけていく方が得策です。

 

また塾は、最初に選ばれるかどうかが大問題。フロー型の塾は、4月以降に大量広告で生徒を集めていくわけですが、資本のない個人塾だと広告だけで
は負けてしまいます。

 

どうやって指名買いにさせていくか?ということが大きなテーマになっていきます。

 

フロー型の塾というのは、生徒が何となく入る塾ですので

 

・塾銀座に出す。(他塾の隣とか多い)
・何でもする。(個別が多い)
・生徒が痛みを感じてから入る。(成績が落ちてから入る。)

 

このような特徴があります。この真逆をいくわけですから、

 

・目立つ場所にない。
・決まったことしかしない。
・痛みを感じないように先に入る。



こんな感じの塾にしていくわけです。(場所は目立つ所でも良いですが)そしてそのために「何をする塾」かをハッキリさせることが大切です。

 

成績を上げます、合格させますだけでは説得力がありませんし、面倒見と言っても、保護者の方は見向きもしないでしょう。

 

明らかに〇〇のプロであることをデータとエビデンスを基にしっかりと伝えていくことが必要です。

お買い得感のある塾

お買い得感は、全てにおいて必要です。もちろん価格の問題ではありません。1円でも高いと思うものもあれば、100万円でも安いと感じるものもあり私たちが向かうのは、当然、後者になります。

 

ただし問題は、塾はサービス業ということです。
そもそも形のあるものを売っているわけではありません。
いや、形があっても「それだけ」ではなかなか分かりません。

 

肉も桐箱に入っていれば高級な肉だなと思いますが、スーパーのようなトレイに入っていたら分からないのではないか?とも思えます。

 

お買い得感を出すということは、見た目とかステイタスなどが大事です。しかし個人塾の多くは長時間労働や、価格を下げることで対応してしまいます。すると体が元気なうちは良いのですが、ある程度の年齢が来るとガタも来るでしょうし、いくらやっても儲からないという悪循環になってしまいます。また安いと安いという目的で来る顧客が増える傾向がありますので、一層厳しい塾運営を強いられます。

 

衛星予備校は、東京の有名講師の授業が地方で受けられるという事をウリに伸びてきました。東京に行かなくてもいい、ここで受けられるというだけでお買い得に思う層がいるということです。実際は、東京と同じ価格ですが、それでも行く手間暇を考えるとお買い得となるわけです。

 

一方、最近個人塾で多いのは、自律(立)型の塾です。

 

最初は、毎日行けるということが価値となりますが、行かない生徒からすると割高な感じを受けることがあります。時間売りをしているので、毎日来れることが価値であれば、毎日来る生徒だけでないと文句が出るのは予想されるはずです。

 

ウリがない(弱い)ため、そうなるのです。明日から他塾もやろうと思えばやれることですので、当然でしょう。

 

自塾なりのお買い得感をどう出すか?ということに頭を真剣に使わなければなりません。

 

これは一度、ご自分のスキルや経験を棚卸してそれを顧客にどう伝えるか?というメッセージに組み立てることから始まります。

 

個別、自立、集団、オンラインなどの言葉に既に意味はありません。

 

なぜあなたから習わないといけないのか!という質問に明確に答えを用意しておくことです。

顧客の質が、2022年度以降は本当に大事になる。

リセマムがアンケートを実施し、東京の塾の平均費用は22,614円と発表しました。

 

 

対象は、象は、0歳~18歳までの子供に習い事をさせたことのある保護者。のべ1,008人から回答を得たそうです。
一方、小林先生から送られてきたデータを見ると約36,000円。そして私が様々なデータから計算すると44,000円となりました。

 

お分かりのように、これらは、その塾が「誰をターゲットにしてるか」で変わるということです。

リセマムの場合、習い事が入りますので、単価は下がるでしょう。

 

一方、私の場合は、東京の大手「のみ」のデータですので、当然、こうなるわけです。
実は、平均に意味があるわけではありません。それよりも、明らかにお金を教育に使う層と使わない層と使えない層がいるということ。

 

いくら塾の先生が教育者ぶったとしても、塾は既にぜいたく品になっている事実を認めざるを得ません。今、タダであれば公営塾があります。
ボランティアであれば、ご自分でタダ塾をTVのようにやるということもありでしょう。しかし一方で社員を抱え、彼らの生活や家族の生活を支えるという意味においては経済活動が必要です。

 

その経済活動、特にサービス業は、顧客というより(言い方は悪いですが)「共犯者」のように、互いのサービスに理解を示し、価値を認め、共に行動することが必須です。

 

教育サービスは先生の一方的なものでなく、生徒や保護者と作り上げる側面があるわけですので、誰と行動を共にしたいか?と考えると自ずと誰!という答えが出るかと思います。

 

お金だけでなく、考え方や、自塾へのコミットなど様々な要因があると思いますが、とにかく自塾にとっての顧客の質を上げるということを第一にして集客活動に励むべきだろうと考えています。

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