学習塾というのは、仕入れ(ほとんど)なし、在庫なし、利益率バツグンという
まさにビジネスでは、優等生の体裁です。また子供が減っていると言っても
関東地区など増えている地区もありますし、各県でも場所によっては子供の減少率が
非常に緩やかな地区もまだまだあります。また教育産業は、大きい目で見ると伸びていますので
そういった意味では、まだまだやれるビジネスとも言えます。

しかし業界を見てみると規模の2極化が激しくなってきています。
つまり、ある規模まで来ると成長が鈍化し、そのため他の大手塾い買収、もしくは提携などを行い
ともかく見た目のシェアや、資本を得ていく中堅・大手塾と、一方で社員を辞めさせ、バイトを自分で
回すという人件費を軽くすることで利益率を上げて生き残りをかける中小塾です。

良し悪しはありませんが、ともかく一般的には、売上減、利益増では、長い目での生き残りは厳しいわけです。
規模に関しては、現状の労働集約型産業である限り、一定規模からの成長は厳しく、結局は、業態の変更を
余儀なくされるわけですが、大手同士の提携では、結構、難しい面が出てきます。

ただし資本があれば、今は利益が出なくとも将来の主商品となる物への開発費や時間は取れるでしょう。
投資は、将来の主商品、定番を作るために不可欠です。一方、中小は、なかなかその時間は取れませんし
業態を変更するにしても、一回潰すつもりでやらないとダメでしょう。また開発力も、資本があるところには、勝てません。
そのため中小塾は、エリアを絞り、「ひっそり」と生徒を集めていくゲリラ戦がメインになります。
見た目、何も変わらない中小塾が、ビックリするような売上・利益を出していることは、ままあります。

問題は、それが何年続くか?と考え、将来に先に手を打っているかどうかでしょう。
中小塾が次の商品に投資するとなると、結構、厳しくなります。しかし、変わらず変わり続けていかないと潰れるのは
サービス業の宿命です。そのため、どうしても他人の力が必要になります。
すると、売上減、利益増とはならず、どうしても売上増、利益増を目指す必要が出てきます。

塾においては、私は場所が(成功要因の)7割、8割を占めると考えていますので、生徒が集まる場所をどれだけ
見つけられるか?ということがポイントですし、そこに引っ越し出来るか、もしくは新しく出せるか?ということが
生命線と考えています。既存の塾も考えると、そこはどうしても他人が必要です。

家業としての塾も存在します。なので先生1人でやる塾があるのは当然です。
それで生徒や地域の満足が得られれば(ま、簡単に言えば生徒がいれば)それでOKです。
しかし一方で、既に他人を雇っていれば他人に対する責任も出てきます。
それを守るには、意地でも利益を上げる、つまり売上を上げるという気構えが必要になります。