平成8年11月5日・・
この日は、私の塾の開校日でした。チラシを2万部まき、問い合わせも
6件受けていました。
「さ、今日から授業だ!」
私は、やる気と自信に満ちて、この日を迎えたのです。
しかし、結果は・・・
0名
頭が真っ白になりました。もともと、私の塾は当時の相棒との共同経営の
形を取っていましたが、資金は100%私持ち。当時、結婚もしていた相棒
には、迷惑はかけられないと、私が全ての資金を出し、それで失敗したら
終わり・・そういう約束で始まったのです。
資金は、どう考えてもこのままでは半年後には、なくなる・・。
私は、必死に考えました。
そして、今では3店舗の塾を経営し、学習塾経営研究会や100人会と
いう全国の塾長の会を結成するまでになりました。
もともと私は、コンピュータエンジニアとして東京で働いていました。
上場企業でしたので、給料もそこそこ・・。
しかし、長男であること、そしていつかは独立を・・という気持ちがあった
ため塾をすることにしたのです。
私自身は、塾に行ったこともなければ、当然、やったこともないど素人。
しかし、当時の相棒は、教員から大手塾へ転職、そこで教室長になり、
結婚し、子供が生まれたために印刷会社に再度転職。しかし、子供も
大きくなったので、もう一度、塾をやりたいということで私と一緒にすること
になったのです。
そのため、当時は、チラシも相棒が作っていました。
青一色で書かれた「生徒募集」の文字だけのチラシ・・
今考えれば、ありえないチラシなのですが、当時は、そんなことも分かりま
せん。
このままやっていってもどん尻になってしまう・・・。
そこから私のやり方に塾を大きく変換していきました。
とにかく今までのやり方では、通用しないからです。
小さい塾でも大手に勝つ方法はないか?
お金をかけない生徒の集めかたはないのか?
塾を大きくするのは、具体的に何をすればいいの?
本を読んで実行しても成功しないのはなぜ?
本当にいい授業だけが大事なの?
本当は、保護者対策の方が大切なんじゃないの?
もともと知られていない塾を知らすにはこれがいいんじゃ?
そんなことを考えながら、大幅に軌道修正をかけたところ・・・
1年目で33名、2年目では60名を超えました。これも、今、思うとある条件
さえ整っていれば、2年目で100名は余裕で超えていたと思います。
その後、ネット上で学習塾マーケティング講座をスタートし、今では、その時
のメンバーが中心となって学習塾経営研究会が発足しました。
最初は、自宅やマンションの一室からスタートした先生たちも、今では
駅前に一棟貸しのビルで塾を開くようになりました。
最近も、2人の先生が、ビルを建て貸しするとの連絡がありました。
私の会には、様々なタイプの塾が存在します。総合塾、単科塾、自宅で
されている塾など、よくまぁ〜、塾には、これほど多くのタイプがあるなぁ〜
と思うほど色々です。
しかし、多くの塾をみて気付いたのは、成功の方法は塾の数だけあれど、
成功へのストーリーは1つしかない!
ということです。つまり塾長が、そのストーリーさえ読み解けば、簡単に
生徒は増えていくことになります。
私は、そこで近くの塾長さんに同じことをやってもらいました。
もちろん近くとはいえ、商圏がかぶらないから出来たことですが。
するとどちらも、開校2年で100名を突破したのです。
しかも、塾を始めるのは、生まれてはじめての2人。
まだ26歳と34歳という若さでの起業にもかかわらずです。
今、2人は2店舗目を出すべく動いています。1人は、結局、大家に頼んで
マンションの前にビルを建ててもらうことにしました。
もう1人は、引っ越したばかりだというのに、生徒が入りきらないということ
で、目の前のテナントをもう一つ借りることに。
彼らがしたことは、非常に簡単です。
もちろん、本を読んだだけで成功するわけでは、ありません。
しかし、本の内容を実行してもらい、それをチェックする形で指導しただけ
ほぼ100%の確率で100名まで行くのです。
生徒100名にするのに、一番大切なことは、塾長の頭のOSを切り替える
ことです。100名集まらない塾長と集める塾長の圧倒的な差は、その100名
という人数を当たり前と感じるか、どうかなのです。
この本には、以下のようなことが書かれています。
儲かっている塾長の本の読み方とは?
ダメ塾を売れる塾にする簡単な3原則とは?
講師にムダなお金を払わない裏技とは?
最強のイモずる式生徒獲得法
小手先だけで勝ち続けるには?
もっとも簡単なチラシ作成法?
塾の勝ち組の定義とは?
この本は、多くの成功している塾長の協力で発行することが出来ました。
つまり、この本には成功している塾長のエッセンスがつまっています。
今までに非常に多くの塾長と接し、やっと出来た1冊です。
私のところに多くの相談が寄せられます。
しかし、私はコンサルでは、ありません。私自身も1塾長です。
そのため、コンサルは全てお断りしております。本会の活動も互助会の
ような内容です。年3回のOFF会と、私の100名会のセミナーが中心です。
しかし、中には「どうしても先生に・・」といわれることも事実です。
そこで、この本を私の代わりに読んでいただくことにしたのです。
年に3回実施している100名会だと、2万円の費用が最低かかります。
それが3回です。しかも、交通費まで加えると年間10万円以上になる
でしょう。しかし、この本は、そのエッセンスを全て入れて
H19年12月31日をもちまして販売を終了致しました。 |