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ビジネス書に革命を起こした1冊
20数年前に起業をする際、何を指針にすれば良いか?何をお手本にすれば良いか?
とにかく迷っていました。
独立前には、当時としては珍しく「起業塾」ぽいものをインターネットで受講
(神戸大の教授の講座です。)したりもしていました。
当時は、マッキントッシュ使いでしたが、(会社は当時圧倒的存在だった98の総本山)DOS/Vとのやり取りにおいては、ファイル属性を自分で変えないと、そのままではファイルが読めなかったりとなかなか大変な時代でした。
その後、地元(正確には隣町)に帰り、塾を開業したのです。
2000年前後と言えば、ビジネス書の多くは、大企業向けで、早い話が「きれいごと」が多く語られてた時代でした。
ある意味、ビジネス書も勝てば官軍ですので、実際の企業像を表しているわけでもなく、今、思えば「なんだかなぁ~」という本が多く存在していました。(船井系だけが、各業種特化型ではありますが、中小企業用に書かれていました。最後は、脳内革命のように
精神世界に行ってしまいましたが(その企業もありません)青天井で儲かるというと、最後はあっちの世界に行ってしまいがちです。)
さて第一回目に何を紹介するか?と考えたとき、そのような風潮に風穴を開けたのが、
ピンクの本で当時、(色々な意味で)衝撃が走りました。
これをきっかけに、インフォプレナーが日本で生まれ、同時に、「〇〇実践会」とか、「〇〇研究会」が続出しました。(ウチもそうです・・(^-^;;)
感情マーケティングなる言葉を広め(正直、彼が作ったとも言える)、多くの人が知っているのに本を読んだだけで、自分しか知らないと勘違いして「自称マーケッター」を名乗る連中が続出した覚えがあります。今となっては黒歴史の方も多いでしょう。
本の「表現」としては、煽り系で「売れる」ことを想定して書かれていますが、内容そのものは、今、読んでも「古典」と思われるほど、しっかりとした「核」をもっています。
今のビジネスやマーケティングの流れを作った1冊です。
〇オファー
〇キャッチコピー
〇2ステップ
〇フロントエンド・バックエンド
という言葉も、実質的には、日本では、この本からスタートしました。
(※マーケティングという言葉も実質、この本で日本では広がったと認識しています。)
初めてビジネスにワクワク感を与えてくれた
この本が思い出深いのは、私が塾を開き、最初の半年間は生徒2名(途中でもう1名来ましたが)で3月の卒業が終わる頃、「このままでは死ぬ!」と本気で思い、この本の通りに実行したことです。
まさに「テキスト」で、その通りにやりました。神田先生の実践会にも入会し、ニュースレターを貪るように読んで、あれもこれも実行しました。
不思議と動けば動くほど、ビジネスってのは、ワクワクします。
もしあなたが、今、元気がないな?と思っているなら、とにかく動いてください。
動くだけ、疲れるだけ元気になるのがビジネスというものです。
朝の7時から住宅街をポスティングして回り、翌日には返信ハガキが返ってくるかと朝から塾で待機して・・・というのも、良い思い出です。
結果は大成功でした。同時に大企業ではなく、小企業でも「おもしろいことが出来る」と感じた瞬間でもありました。
この本での他のポイントは、
〇すぐに売り込まない。2ステップで見込み客を集める。
〇24時間の自動留守電?で電話番号を残してもらう。(24時間受付)
〇オファーと小冊子の重要性と、小広告の使い方
〇ダイレクトレスポンス広告
になります。
神田先生は、その後も古典となるような著書を残していきます。
(※また別途紹介したいと思います。)
この時期(20数年前)は、ある意味、ゲリラとして活動していました。歳を取り、研究会の活動も一定の評価を受けるようになって、「常識的」になってきているところでした。
人となりや、態度や言葉遣い、礼儀などは常識的でなければなりませんが、ビジネスは、非常識(もっと言えば狂ってる)でないとダメです。
気が付けば丸くなるのが、世の常、人の常なのでしょうが、ビジネスだけはとんがっていたいものです。