塾経営を続けていきますと、どうしても「常識」のようなものに囚われます。組織論、マーケティングなど、私からすれば誰もが「ほぼ同じ知識」を持っているように見えます。しかし一方で、「卓越した(笑)」結果の出ている塾は、ほとんどない。だいたい卓越した結果が出ているなら既に業界地図が変わっているはずです。しかし残念ながら、そんな話は聞かない・・。
視点をもう少し狭めて考えると、商圏単位では、もしかしたら多少のシェアの変動はあるかも知れません。しかし、それだけで卓越などと言えるはずもない・・。
皆が皆、「同じパイの取り合い」をしているだけで卓越な結果など出るはずはありません。
新しくパイを作るということをやってこそ卓越だと思うのですが・・。どうしても、塾業界は頭の良い人が多く、よくお勉強をされています。
しかし「お勉強」が曲者です。答えがあるものをお勉強と言っていいのは生徒だけ。我々、経営者は結果が全てです。
我々はペンギンだ。
上手に泳ぐためにビジネスを学んできた。
しかし世の中には、
教えを受けなかったことで
空を飛んでしまった凄いペンギンがいる。
(以下省略)
という言葉が、あるコンサルの先生が書かれた資料に書かれています。
何かを「上手く」やって「どうにか成功すること」を神頼みする時代は終わった気がします。実際、私の会った(よく言われる)成功者の方々は、上手くやるというより好き勝手やって、結果だけを出すために奔走している方が多いのです。性格も常識人とは思いますが、基本「ケンカ上等!」のタイプ。
社会とか生徒とか従業員に最適なものより、「オレ」に最適なもの。オレに最適だから、最高の結果が出る!と確信している・・・そんな人が多い気がします。
今、塾業界は、大手で約6割のシェアを握ると言われています。そして大手の方向性は、安く・いい物を・隅々まで行き渡らせることです。
パイの奪い合いをする前に下手でもいいので、新しくパイを焼くことが我々中小塾の使命です。
幸運なことに、2020年問題の本質は、教育には人という当たり前のことになっています。人を均質化し、かつ無能(特徴のない、クセのない)の者を多く雇ってしまった塾からすれば、今までのように「結果を出さなくても下手をしなければ」良かった時代から、「人として結果を出せないと商圏から消える」時代になると、かなり厳しい状況になる可能性があります。しかし中小塾が同じ土俵で勝負すると当然負ける(資本の理論)わけです。
なら勝手に作ったオレルールでケンカする!
当然、ケンカが塾内で1番強いのは、塾長です。
立ち上げ当初は、みな、「ケンカ上等!」のつもりで参入していたはずです。
時代が流れ、年を取り、身も心も丸くなると・・・
昨年2か所潰した私ですが、またまた懲りずに今回、新しい物件を見つけました。
今までは、司令官よろしくスタッフに任してましたが、今回は、ケンカ上等!
直接、私がオレルールを引っ提げて乗り込む予定です。
まずは・・
大家との戦いに勝利しないと・・・