先日、岡山にて開催された全国学習塾協会のセミナーに参加させて頂きました。
以前より懇意にさせて頂いている塾長先生からのお誘いということで、1番乗りで
会場に入ったのですが、あれよあれよという間に満席。
さすが、勉強熱心な会だと思ったものです。
さて今回のテーマは、2020年の入試問題。
多分、この本を皆さんも、お読みになっているでしょう。
これをベースにした話だったのですが、なんと言いますか、どうもすっきりしない。
ちなみに質疑応答では、私の出る幕もなく大御所の先生方々から厳しい意見と質問が
相次いでおりました。(^-^;;
セミナー講師を務められた大学の学長さんが出していたのが、これ(表紙で有名になった絵ですね。)
この写真の「意味」を800文字で答えなさいという問題です。
学長も色々お話しをされてましたが、根本的な問題で言えば、そもそも大学は、
アドミッションポリシーを出す必要があり、その基準は、公明正大に実施される必要があります。
つまり、どの問題においても、狙いや解答例のようなものが必要になりますし、このようにアバウトな
問題においては、特に、生徒の答案の差を説明できるようにしておく必要があります。
そうでないと、合法的な裏口入学の温床になってしまう可能性が否定できません。
多分、このような問題の配点は高くないと思われますが、高大接続問題で一番考えないといけないのは
大学側です。今まで以上に、「どのような生徒」が欲しいのか?を具体的にあらわすことが必須です。
入試が激変するとありますが、5教科7科目の科目割りが変わらない限り、大きくは変わりません。
また大きく変えてしまうと、それを判断出来る教員や教授も必要ですが、教授のレベルが下がっている今、
そのようなことは難しいでしょう。
そのため、文科省から言われた通りの学部編成で、教授陣もそのままに名前だけ付け変えて・・
なんてことが起こるわけです。
1点、2点の差が学力の差ではないというのは、同意出来ますが、しかし、新しいテストにおいても
どのような学力が、どのくらいのでレベルで必要なのか?ということを、キチンと説明出来るように
しておいてもらわないと高校や塾も困ります。
大学側の負担も大きいとは思いますが、あと5年もすれば、20%程度の生徒は、海外の大学に進学と
いう話もあり、ここを乗り越えられなければ、日本の大学、ひいては日本の教育は、しんどくなります。