本記事は、2021年1月12日に修正・加筆しています。

 

いよいよ地元に出す。(5校舎目)

先日、塾を新しく出しました。
割とエイヤで出したので、物件を決めた後が大変・・。

〇電話が引けない。
〇そのためネットも来ていない。
〇看板も出せない・・・

ありえない状況でのスタートとなりました。
宣伝広告も間に合わないため、集合広告を出して、後は、校門配布。

ちょうど合格発表もありましたので、そのタイミングで約150部を配布。

なんと、結果は、約1割の13名が無料体験に来てくれました。(^-^)/

電話もないので(途中で、どうにかIP電話を引きましたが)全員、校門配布の

パッケージに入っていた無料体験券を持っての飛び込みばかり。

校門配布の威力を感じた1日となりました。(^-^;;

正確には、校門配布用のパッケージを配布しています。中には、
1.レター 2.チラシ 3.フライヤー 4.無料体験招待券
が入っています。チラシの中には、一般的なものを入れています。

しかも最初の店舗と同じで、知名度0の場所での勝負。
それで、この結果ですので、本来なら・・・

校門配布で10%の反応を取ったチラシ!

のタイトルで書けば、ブログの食いつきもいいのでしょうが、
実際は、
大したマーケティングの技もありませんし、
能力もないので、すぐにバレてしまいます。(^-^;;なので、嘘は書けません。

書いた内容は、塾の「正直な内容」だけ。
これだけで10%の反応というのは、正直びっくりでした。
今回、このパッケージは、先に娘に見てもらい

「ここまで書くとみんな、びびッて来ないんちゃう?」

との講評を聞いて強行しました。

入塾要件として入試の得点190点以上(250点満点)となっています。

そこには1つの計算があり、


少子化が進む今は、コモディティ化した塾には、無料以外行かない!

という(私なりの)推測です。

大手塾は、地域で名前が通っていても新校舎を作った際には、無料で生徒を集めます。
実態は、コモディティなので他と変わらないからということが分かっているからです。
明らかに他と違うものが無い場合は、無料しか手がなくなります。
ただしそれでどこまで残るかは資本と運次第ですね。

私はビデオ塾や個別指導塾は、価格競争以外の要素はなくなると思っています。

誰が出ているか、誰が指導しているかという要素も、上記2つにはまったく無意味というのがちょっと考えれば分かります。

デジタルは無料になっていきますが(今でもタダは多くあります。)
個別も、学生を使う塾は、
根本的に仕組みをリストラしなければならない時期です。
指導科目や、経費の問題だけでなく、そもそも塾に対する客の
ニーズが、少子化の中で変わってきています
そのため、

授業はしない、正直狭い、月謝は一律、休みは、オレが休むとき

という非常にタカビーなチラシになったのですが(ただし裏付けや圧倒的証拠などは入れてます。)
少子化の今は、ともかく金を出すだけに「明らかに」そのサービスを受けていない者と受ける者の差が
分かりやすくないといけません。

11坪しかありません。実際に保護者の方には面談で上記のことを伝えます。
基本的に私の塾に来るのは、成績そこそこの生徒が難関大をGOALとする場合のみです。
よってコモディティ化している塾と比べて生徒数は多く取れませんので、最初から狭い場所での営業です。

もっと言うと(既存の)塾というカテゴリーに簡単に囲まれてしまう塾では、非常に厳しい状況になります。

都市部は調子がいいと言われながらも、今後は同時に激しい競争になります。理由は、皆が同じビジネスモデルで
やっているから・・。そうすると「どうやってうまくやるか?」という問題にしかなりません。

しかし実際は、何をするか?

が問題になってくるのが少子化の時代です。

特に時間という絶対価値だけで価格を決めている塾は、根本的に発想の転換が必要となります。
月謝を時間以外の価値で測れるかどうかは、今後のビジネスの大きな転換につながります。

本日、お世話になっている小林先生とも雑談の中で出てきたのですが、


「この少子化の中、オレもちょっと考え方を変えてなぁ~」

「どうされました?」
「やっぱ、客をとっちゃダメだ!」
「でしょ?」


少子化の時代だからこそ、客をとっちゃダメというのは、名言です。

もっというとこっちから選ばないとダメでしょう。

2021年現在は、待ち行列になっています。
超少子化において(私の町全体で、中学生は700名、高校生は360名)塾を経営するという場合、安価な塾では成立しません。
タダ塾もたくさんありますし、月謝数千円など当たり前です。しかも以前と違い、成績優秀者が大手に行くこともありません。
そのため中学部はパスして高校部だけにし特化し、仕組みをシンプルにした上で結果が出しやすい形にしています。
下からの持ち上がりが0ですが、逆に言えば、そのため他塾の生徒を高校進学時に取るという仕組みが出来上がりました。
そもそも小学生と中学生と高校生は、それぞれ学校としては別のところに行ってますね。
机の高さも教室の張り紙も全部違うはずです。それをまとめて入れるのは、塾側の都合です。
生徒のことを考えているというのであれば、それぞれの学年に対して最高と思える環境を作るべきなんですけどね。

保護者面談で、開口一番、あるお母さんが・・

「塾から断られるということは、あるのでしょうか?」

と聞いてきました。そんなことは一言も書いてないのですが、そんな気分の塾だと思われたのでしょう。

「そんなことはないですよ。来る者拒まず、去る者、ときどき追う の精神で頑張ってますから・・」
これは、いつまで経っても、ウチの基本・・(^-^;;