ごあいさつ

本来であれば夏休み・・・ですが、今年は、7月31日まで授業があります。
夏休みが、地域で異なるためどの塾さんも頭を抱えていることと思います。

私の住む地区は、夏休みが8月1日〜23日ですので、その期間を夏期講習とし、
8月下旬は、通常として回します。そのため夏期そのものの価格は通常よりも安い
設定になっています。(通常を入れるとちょっと高めか?)

合宿も1年前から予約を入れていますが、日帰りだけの使用は認めてくれな
いこと、今日、昨日、学校も泊まりでの合宿を行っていることなどから、通常通
り行う形にしています。(ただし日帰りか泊まりかは選べる形にします。)

夏期講習として使える日程は、実質10日間ですので、塾としても非常に心配して
います。公立高校入試の内容削減がありませんので、フルにやっておく必要があ
ります。

一方、家庭学習期間が長かったこともあるのか、学力差が例年より激しい気がし
ます。実は授業の進捗は、まったくいつもと変わらないのですが(学校によって
は早いくらい)理解度の差は、かなり広がってます。

塾では、訓練の時間がどうしても欲しいところですが、それが取れないとなると
また何か策を考えなければなりません。

これも頭が痛い話です。

夏期講習の状況

塾の夏期講習の日程が決まったことと思います。私も、どうにか自塾の夏期の設
計が終わりました。そこで手元に来た他塾のデータを見ていますが、ビックリし
たのは、多くの塾で、

〇日程が例年とほぼ変わらない。
〇無料のオンパレード
〇オンライン、動画を多用

どの塾もほぼ同じ。まさに「特徴のない形」になっているということです。
大手塾ですと、春には夏の設計が終わってるため、同じような形になりやすいの
かも知れませんが、それでもこれほど同じだとビックリですね。

今年は、大手さんの夏期は無料だろうと話してましたが、これも本当に多い。

コロナで止まった集客を一気に加速させたい思惑があるのだろうと思いますが、
現実には、既に満席になっている個人塾も多く、私の感覚では、夏期前に勝負は
ついている地域が多い気がします。

例えば知り合いの塾では、集団から個別にシフト中ですが、コロナで集客が一時
ストップしていました。しかし6月からの再開を受け、現在の段階で昨年比140%
になっています。個別の場合、集団と異なり学年間のバランスをあまり考える必
要がありません。とにかく取るという事が可能ですので、一気に伸ばした形です。

また一斉指導は、学校を絞り、今では遠方からも通塾してもらえるようになって
います。

友人の中には、コロナの影響を受けなかった塾さんも多数います。ただし夏期講
習を例年通りとは出来ず、日程的には、かなり苦慮されています。特に生徒数が
多いとそれだけ対象エリアも広いわけですから、全体の都合が付きにくいわけで
すね。

さて今年の傾向としてオンラインや動画での授業を無料で開放する塾さんも多く
なりました。自塾の講師(大体がエース級)の授業を無料で見てもらうことで
ランディングも同時に行っているのでしょう。

ただそれがプラスになるかどうかは分かりません・・・。
ちなみに私の塾では、夏期は基本オンラインをしません。

オンライン授業を100%捨てたわけではありませんが、コロナが落ち着いて、他塾
の多くがリアル授業になっても、自塾のオンライン授業を選んでもらえるところ
まで商品が出来上がっていないため、夏は使わないということです。

「オンライン」とか「先生とつながる」というだけで価値を認めてもらえる時期で
はなくなったということもあります。顧客は秒速で賢くなります。

また個人塾は、ニッチな部分を攻めることしか出来ませんし、オンラインであれば、
競争相手も全国に広がるわけですので、よほど優位に立てる可能性がなければ、
今の段階でのGOは難しいですね。

さて私の塾での夏期についてですが、夏休みが8月1日〜23日になったこと、8月下旬
は、学校が通常通りあること。また合宿所として使用する所が開放され、実際、
学校での泊まりの使用もしていることなどから、

〇全学年(小1生〜中3生)一律料金(19,800円)
〇詰め込む科目は、全て合宿で実施
〇8月後半は、通常

との枠組みで設計しています。

細かい内容(特に小・中学生)はスタッフが決めますので、投げてますが。

さて今年の夏期講習で初めて課題として上ったのが、「学力差問題」です。
正直言って、業者さんの夏期テキストで生徒・保護者のニーズを満足させる事が
難しいくらい学力差が広がっています。

昔の言い方ですと、吹きこぼれと落ちこぼれとなるのでしょうが、どうもそのよ
うな話で終わる気もせず、この夏は、生徒個人個人を細かくチェックする体制に
して、負荷も全て個人別にしています。(期間が短いということも影響してます
が)

学校の進捗はまったく遅れてないのですが、とにかく生徒の理解力の差が激しい。
遅れを取り戻すと私の塾でもそのままの形でコピーとして使いましたが、現実は、
遅れではなく「理解の荒さ」を無くしていかなくてはならない状況です。

合宿でも、理・社の暗記科目だけでなく、休校の多かった1学期で荒っぽくなっ
てしまった部分を是正するためのプリント等を実施する予定です。

夏期講習の目的は、今までは、「何となく」1学期までの総復習と1単元の先取
りでいいや!という形での設計が多かったと思いますが、今年のコロナの影響は
どうも生徒1人、1人に違う形で出てきている気がします。

生徒数が多くないということもありますが、この夏は逆にテーマを決めやすかっ
たのも事実です。しかも目の前の生徒の課題に直接、対応しますので、ブレよう
もないでしょうし。

他の塾さんではどうか分かりませんが、この「学習の粗さ、荒さ」は今後、様々
な地域でテーマに上ってくると思われます。現実、コロナを良いことに先取り中
心で行ったある塾から退塾者が出ていると聞いています。

ついて行けないという言い方で生徒はいなくなるようですが、ついて行けないの
ではなく、そんな上辺の勉強で良いわけないじゃん!と賢い生徒は言っているの
ですが、、、

先取りの生徒の場合、成績が悪いと辞める可能性大ですね。意味のないことを
させられてると思い込みやすいですし・・

また塾側も、先取りという価値しか知らないのか、どこも同じ言い方・・・と
いうのも気になります。どのような生徒でも必要時間は当然あるわけで。
賢いから時間が短くて良いわけではありません。(逆に詳細に膨大な問題を解き
たいことも多々あるわけで)

夏期講習は、本来「塾の売り上げ」のためではなく、生徒・保護者のニーズに
応えるためのはずです。それを既に見抜かれてしまっている塾は、かなり厳しい
結果になると思われます。

編集後記

ここに来て首都圏の塾が大きく動いてます。どんどん校舎を閉めているようです
が、最終的には、オンラインに移行するのでしょうね。今回、コロナで考え直す
ところは、

〇家賃
〇従業員

です。結局、これらの固定費が高かったのだと推測します。
また人の動きを見ると、今までの一等地が、既に一等地ではなくなっている
いうことが大きいのかも知れません。宣伝広告料と割り切って一等地に塾を出し
ても集客にもブランディングにも役に立たないとなると、そこにお金を使う必要
はありません。

同様な理由から、私は今、塾は絶対、1階には出すな!とも言ってます。安全面
からも2階、3階を薦めています。(あと1階だと様々な点でカッティングシー
ト、看板などかなり手間がかかることもありますが・・・)

以前は1階を意地でも取ってふらっと客を取るというのがありましたが、今は、
そのような時代ではないということもあります。

映像関連が自宅に直接配信をしたり、安い映像授業が地域によっては学校に入っ
たり、今ではYouTubeで高品質な授業がタダになったりと、とにかくデジタルは、
どんどん安くなっています。今までは学習塾もそれを使う側だったわけですが、
今では競合に変わりつつあります。