目次

ごあいさつ

本日から二次出願開始です。この1週間は、志望校をどうするか色々と相談を
受けておりました。

今回は平均点も高く(私の生徒も平均して高い。)かつ地方大志望が多いため
A判定、B判定で出ていますが、正直、「なんだかなぁ~」という感じ。

このままだと地方大はどんどん厳しくなりますね。

一方、旧帝大は志望者数が上がるようです。特に北海道、九州などは10%ほど
上がると予想されているようで、浪人生には、厳しい年になりそうです。

また今年の受験からウチの場合、志望大の選び方が変わってきたのも特徴的です。
なんと高得点の生徒たちが軒並み有名私立に舵をきっています。

大阪大の判定がAとかBとかでも早稲田にしたりとか都市部と同じような判断を
する生徒が増えてきました。

また逆に同じく旧帝でもA判定のレベルの生徒が二次試験がないということで、
横国にしたりと、以前なら「はぁ~?」という判断が多いですね。
(別に横国でもいいですが・・・)

今年の共通テストは処理能力をみるテストという側面が強調されていましたので
中学受験の経験者は勉強していなくても、そこそこ取れているかも知れません。

二次試験で別の側面をテストするのが筋ですが、結構な大学がコロナを言い訳に
手を抜いています。何かあってとやかく言われるのが嫌なのでしょうが、長い目
で見ると、その判断は絶対に裏目に出てしまうというのが今年の共通テストだと
思うのですが・・。

塾のあり方は変わるか?(その2)

前回のメルマガで塾、特に「箱もの」としての塾の形態や、今までの方法は変わるだろうという話をしました。

前回の記事で「とあるIT企業がコロナ後でも在宅勤務をメインとし、本社ビルを売る」という内容を書き、その2日後に電通にも同じようなニュースが流れました。

◆前回のメルマガ(学習塾ニュース第380号)

これはかなりのインパクトを与える可能性があります。

それは今まで私たちに刷り込まれていた

〇一等地に大きなビルを持ってる → 一流企業なので安心

という構図が崩れるからです。大手塾もどんどん一等地から撤退する、もしくは縮小するだろうという話は以前からしていますが、その流れが加速しそうです。

箱もの商売の場合、

〇認知(看板、建物)
〇入る、様子を見る(塾だと見学、無料体験)
〇商品説明(塾だと体験後の説明など)

という段階を踏みますが、認知の部分から崩れます。主戦場はネットとチラシ移ります。(金があればTV広告など)しかし一等地で大きいということはTV広告など「マス広告」にはプラスに働きますが、それ以外では関係ありません。

いよいよ塾の商品で勝負する時代になってきました。

お客が「目指す塾」になれるかが勝負を決める。


前回、使う前に「商品として分かること」が大切と書きました。

先に分かるから、お客は「探して来る」のです。

 

コモディティ塾は価格競争で勝ち抜くことしか出来なくなります。

 

家賃は思ったように下がらない、従業員と税金は上がっていく、しかし月謝は下がるという状況で、どうするか?経営力の問題でしょうが、そもそも全国では人口減ですので、天井が見えてしまいます。これは大手であればあるほど深刻です。

規模は大きい、売り上げもある、しかし大赤字なんという会社はザラに出てきそうです。

今一度、塾は、何を売っていて、何を求められているか?という事を考えてみましょう。普段から何を売ってるという話はしていますので、今回は、何を求められているか?という部分に焦点を当てます。

※起源は、平安時代とも江戸時代の寺子屋とも言われていますが割愛。
※「時習学館」を塾の始まるとする説もありますが、これも割愛します。

学習塾の歴史を簡単に紐解くと

・学校内容の補習塾

    ↓

・大学進学のための予備校に分科

大きな流れは、このような動きでしょう。(ただし時習学館は、補習塾とされる事もありますが現実は受験塾だったようですが。)

そのため講師も、学校の先生や引退した先生が教えていたものから、専門教師が教えるように変化していきます。

また学生運動も影を落とします。結果として駿台には大学の先生が、河合と代ゼミには、就職出来なかった優秀な生徒が入ったと聞いています。

そのため当時の予備校は、教養的な要素が高く、哲学的な話も多かったと聞いていますし、学者肌の先生も多かったと聞いています。

ある意味、新しい「優秀な生徒を大学に送ることで日本を変える」ということを使命としていた先生が多かったのでしょう。

私が第一世代と呼ぶ(漫才師みたいですが・・すいません)先生方は、教育者肌の人が多いのを見ても分かります。

しかしバブルの頃に、利便性を持って明光義塾が出てきます。指導時間を「あなた」に合わせますという利便性です。当時は、4校舎くらいだと思いますが、一気に増えていきました。(FCを取り入れたことも原因としては、あるでしょう。)

小林先生の話だと時代背景があり、お母さんの社会進出と共に、伸びてきたということです。つまりここで塾に初めて「利便性」が問われたわけです。

一流予備校の授業をライブ配信でしていた代ゼミより、録画して個別で見る東進が伸びたのも利便性の問題です。

そのため第二世代の先生(1960年以降の生まれの先生)は、塾をビジネスとして考える方が多く、塾としての「利便性」を追求するところに特徴があります。

まとめると、

1980年くらいまでは、有名大学に行くということが第一、かつ絶対的な価値だったのに対し、バブルになった時期から、利便性が追求されるようになったということです。(塾に多様性が出てきた。)

つまり塾に求められるものは、「時代背景」によって異なるということです。

新しい商品は、時代背景を投射されているものでないと売れません。

今、多くの塾周りのIT会社のツールの考え方は、1960年代の「皆、中流」というという哲学が流れているように思えます。

今の時代背景を考えると、「逃げるもあり」ということですから、今のレールや教育システムから「逃げ出せる」もの。キレイごとでいえば、かなり個人的なものが売れると私は分析しています。

つまり塾の役割も今までは、生徒をどうにか「レールに乗せる」ことだったものが、「別のレールを探す」という仕事にシフトしていく予感がします。

そのため通信制や海外進学などを5年前から実施していますが、コロナで動けなくなっていますが潜在ニーズは高い気がしています。


また一方で塾はローカルビジネスです。(箱ものである限りは)


すると地域によっても背景は異なります。単純に言えば、学校の選び方から違う
でしょう。私たちの出す商品は、それらに対応したものでないと売れません。

しかも常に時代背景を考えながら修正していかなければ、売れ続けることは無理です。

今、Webで「塾の立ち上げ方」という記事シリーズを書いてますが(相談が多いので、面倒ですが書いてます。(^-^;;)個人塾の最大の利点は、すぐに転換が出来ること、突飛なこともしやすいこと。つまりラボになれるということです。

塾の立ち上げNo1

塾の立ち上げNo2

塾の立ち上げNo3

塾の立ち上げNo4

生徒0なら、すぐに止めれば良いだけです。思い切った新商品を今年は出していきましょう。

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