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ごあいさつ
共通テストまで1週間を切ったこの時期にオミクロン株が猛威をふるっています。一転二転しながらも、濃厚接触者は共通テストの受験が認められるようになりましたが、感染者は受験出来ません。
今年は共通テストで感染する受験生が増えそうな気がします。下手すると私立とか二次試験とかで受験できない生徒が増えるのではと、今から危惧しています。救済措置が必要ですね。
本日のテーマ:大手塾の業績で明暗くっきりのワケ
年始早々、ヤフーニュースで以下が飛んできました。
詳しくは、ニュースを読んで頂くとして、これらから読み取れること、その上で個人塾、特に地方の個人塾が今後、考えていなければならないことは何かということを考察していきたいと思います。
都市部での明暗は、顧客層の違い
今、コロナ(オミクロン株)が猛威をふるっていますが、それまでは塾も、ほぼ平常運転でした。(一部はオンライン対応もしていたでしょうが、すると密の問題ともあまり思われないですね。
学習塾には様々なタイプがありますが、好調と言われる早稲田アカデミーさんの場合、付属中の受験に非常に強いイメージがあります。一方、明光さんは個別で、エブリバディウェルカムの形です。
ある意味、この顧客層が大きく明暗を分けてしまったと思われます。
都内では、有名私立の付属校の人気は非常に高いものがあります。子供の将来を考えても、まさに投資するに値するものと判断する人が多いのはうなずけます。
この分野でブランドがある早稲田アカデミーさんが好調なのは、ある意味、コロナが追い風になっている気さえします。特にこのコロナの最大の功罪は
・今までの惰性でのお金の使い方を一変させた
ことです。つまり目的をもっての塾であればお金を使うのに対して、学校補習などふんわりとした成績を・・というレベルの痛みではお金を払わなくなったのでは?と感じます。トーマスさんの場合、単価では差別されていると思いますが、目的で差別していないと選ばれにくい状況になったのだと思います。
全国画一の金額と指導の限界
もう1つは、大手チェーンの失速です。既に店舗数はサービス業においては意味のないものになりつつあります。また価格もニーズも場所によって異なるため(特に日本は地方との二極化が激しい)画一料金でのサービスは地方では失速します。もうお金がないですからね。
地方の塾の場合、子供がコロナで休んだ後、どれだけ早く復活するか?がテーマになっていました。チラシをまけば生徒が来るフロー型の塾では、既に成立しないのです。つまり休んだ後、塾が再開したらすぐに子供が喜んでくる、保護者が喜んでくる・・このような塾が基本、地方では勝っています。
地方の個人塾の大きな戦略
少子化が進む中、地方の個人塾の場合、今まで以上に塾長が誰とつながっている、誰を知っているということが非常に重要になってきました。
どの塾長先生もサービスとしての教育は、きちんとされています。しかし差が出てしまうのが、客筋の違い、認知度の違いからです。
私の友人たちは、今、様々な経済界や教育界(学校含み)とつながろうとしています。最終的にサービス業ですので、誰にサービスするか?ということが非常に重要になるからです。
また絶対的に生徒数が減少する中で、フロー型のビジネスではなく、ある意味、ストックに近い形で、既存の生徒・保護者、卒業した生徒、保護者とつながり、そこから次のビジネスを展開していこうとしている人もいます。
彼らの大きな戦略は、
・地元のキーパーソンとつながる
ことです。
そのために
・地元の様々な活動に参加
・特定の顧客層に選ばれるサービスの開発・提供
・公的なところとのパイプ形成
このような活動をしています。そのため塾だけでは収まりがきかない状況ですが、少子化をカバーして余るほどの利益をたたき出している先生もいます。
以前から言ってますが塾の一本足打法だと経営的に失速します。(都会に行けば、まだしもですが・・)
そのためシナジーをどこに利かせるかが戦略のポイントです。
地方であればあるほど、塾長本人のステージを上げるという活動をしておくことが、大切だろうと思います。
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