目次
ごあいさつ
本日は、高校の卒業式です。ついこの間、入塾したと思った生徒が卒業という
何とも言えない感覚になる日です。そして2週間後には、新高1生が入ってくる
わけです。25年以上、塾をやっていても、この時期の独特な感覚は変わりません
ね。
さて、まだまだマスクを付ける日々が続きますが、非常事態宣言も終わりそうで
す。ワクチンについても、最近は肯定的な報道が多くなってきましたね。
再び自由に行き来出来る日が戻ってくることを期待しています。
さて高校入試まで残り10日となりました。受験倍率は、鉄板の定員割。それも、
今ではほ全県の高校が定員割ですので、今後、中学生の塾は厳しいでしょうね。
高校生、小学生にシフトするのであれば、早めに動いてください。
新高等学校学習指導要領について
すでに多くの塾は、高校部にシフトしていることでしょう。さて高校指導要綱が、
2022年度に改訂されます。私の塾でも、そろそろ準備に取り掛かります。
今回の改訂を見て大きく変わるのは、国語、社会でしょうか?
国語は、
◎現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、国語表現、古典探究
となり、社会は
◎歴史総合、世界史探究、日本史探究、地理総合、地理探究、公共
倫理、政治・経済
となります。どうも歴史が1本化されるみたいです。また公共という新しい科目
が出来、それも必修になるのでは?という話です。
ちなみに最近賑わしていた英語は、
◎英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、Ⅲ
倫理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
となるようです。(ちなみに数学では、ベクトルが消えるかも?という恐ろしい
話も、細かくは見てませんが・・・)
さて今回の指導要綱では、「知識・技能だけでなく、社会で使う3つの力と人間性
を育みます。」と書いてあります。
・社会に活かすことのできる「知識と技能」
・知識を生かして考え、伝えるための「思考力・判断力、表現力」
・社会や人生に活かす意識を持たせるための「学びに向かう力・人間性」
また
・キャリアや人生などと関係性を持たせることで、
次の学びにつながる「主体的な学び」
・生徒間の協調性やコミュニケーションを大切にし、
自分たちで考えて学ぶ「対話的な学び」
・各教科での知識や解法だけでなく、それぞれに関係性を持たせながら
考える力を育てる「深い学び」
ということも謳われています。塾としては、それらを可視化しお金を払ってもら
えるだけの分かりやすい価値にしなければなりません。
コーチングやアクティブラーニング時のように、それらのインストラクター資格
を売り出す?協会などもあるでしょうが、その前に、私たちが、新しい学びの方
法、学びの態度、それを使う際のTPOなどを理解しておくことが大切です。
指導要綱の大きな目的は、日本国民としてどうあるべきか?ということを考えて
いるわけですので、それも裏では紐解いておくべきでしょう。
簡単に言えば、
◎日本人としてのアイデンティティ
であり、また国際社会で勝負出来る
◎グローバル社会に通用する論理力
であり、
◎課題解決能力
だと私は考えています。英語に関しては、4技能とまだ言われていますが、今回
の変更では、既に言語学で言われている5技能(やりとり)の部分が入ってくる
のではないか?と思われます。
当然、大学入試にも直結します。
【参考資料】
●高等学校学習指導要領の改訂のポイント
https://www.mext.go.jp/content/1421692_2.pdf
塾は、大学に合格させることがゴールになりがちですが、今後は、その先の(最
低でも)就職までを想定してのキャリア開発を考えていないといけない時代にな
ってきました。(当然、学びは一生続くわけですが・・・)
この改定と同時に塾の立ち位置を変える時期だと認識しています。
先日、clubhouseでインター校の生徒さんを預かっている塾?の先生のお話を聞
くことがありましたが、(ありがたい話なので正座して聞いておりました。(^-^)
まさに今回の答えがあった気がします。それは、
・自分は何者?ということがはっきりとしていない人にグローバル化がない
・言語習得に関しては、マスのような扱いが難しい(環境の問題もありますが)
・答えのないものについての考察が求められる。(エッセイ)
このような話でしたが、日本人としてのアイデンティティの問題や、世界に通用
する論理力、また答えのない「エッセイ」による表現力など、新しいものが入っ
てきます。
エッセイに関しては、今の日本の中でしっかりと指導出来る人をあまり知りませ
んし、しかも英語で、となるとかなり絞られるので、「そこまでは、学校や塾に
求められないでしょう。」とお話をしましたが、今後、生徒の学力であったり、
能力を図る基準までがグローバル化していくと、かなりの勉強を塾もしておかな
ければ、厳しくなってきます。
もう1つは、エリート教育に関する問題点です。マス教育としては、日本の教育
は成功を収めましたが、時代が変わり、エリート養成のニーズが高まると同時に
日本の教育ではエリートが作れないということが問題になっています。
そうすると海外でとなりますが、様々なトラップもあるでしょうし、国内でどの
ようにリーダーを作っていくのか?ということは、重要課題です。
塾の立場からすると、直接、何かが変わることではないでしょうが、国内だけで
なく海外を希望する生徒が増えることは予想されますので、それの準備も必要で
す。
今週アクセスの多かった記事ランキングです。
第一位:個別指導塾と自立学学習塾の問題点
第二位:現在の学習塾の実情
第三位:塾への集客にはYouTubeを
第3位は、最近の記事です。clubhouseで紹介すると何故か全員が買ったという
本を紹介しています。実際、YouTubeを今、ブログに貼り付けていますが、
◎アクセス数・・・約2倍
◎閲覧デバイスでPCの増加(多分、父親が見てる)
という結果も出ており、明らかに効果的です。
どうしても塾は、母親へのアプローチになりがちですが、本当のアッパー層は、
今でも父親が握っていたりしますので、ここへの安価で有効なアプローチが出来
たことは、今後の塾経営にも大きなプラスですね。
編集後記
さて4月には対面での千樹会の実施を計画しています。正直、ZOOMは使いづらい。
ただし音声だけのclubhouseは私にとっては使いやすいですが・・。(^-^;;
ZOOMだと、「雑談」や「ここだけの話」が出来ませんので、実はあまり私には、
意味がないんですね。(^-^;;
誰かも言ってましたが雑談にこそ価値があるわけですから。
最近は、clubhouseでは雑談部屋によく行くのですが、毎回、色々と新しい出会い
と気付きがあります。
塾の先生は、塾業界で固まることが多いのですが、そもそも民間企業であり、塾
は、単なる業種として扱ってるだけですので、生き残るためには、異業種にもア
ンテナを張っておいた方が良いと思われます。
限界集落とまでは言いませんが、今後数年間でかなりの地区で高校入試は全入に
突入することが予想されます。そうなると今の塾の形態や、今の仕事内容だけで
やっていけるか?ということは、余力のある今こそ考えておくべきことでしょう。
さて昨日、集合広告が入りました。今回は2ステップの広告にしてますが、今ひ
とつの反応です。また手を考えなくてはならないですね。