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■ 学習塾ニュース( Cram school NEWS )              Vol.320(2017/01/21)
  地域No.1学習塾へ   http://j-keiei.com 発行 学習塾経営研究会
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かなり遅くなりましたが、明けましておめでとうございました。

今年、最初のメルマガです。冬期講習、センターが終わり、今は国公立大の二次

試験に向けてお忙しくされている塾長先生が多いと思いますが、インフルエンザ

などに気をつけ、頑張ってください。


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今回は、先日行われました福岡千樹会のまとめとしてお送りします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Contents━
タイトル        ◆ 塾のWeb戦略 ◆
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★1.Webは必需品か?


 まず最初にWebそのものを持つことが絶対かどうかをお話ししておく必要が
 ありそうです。千樹会では、「持っている」ということを前提に議論を進めま
 したが、(実際、最近は、ほぼ全ての塾がWebもしくはブログを持っていま
 す。)


 当然ながら、Web発信を「しない」という塾も存在しても良いということを
 理解して頂いた上でお読み頂ければと思います。


 実際、私の知っている塾長先生(地域で長年されている名門塾)で、この最近
 Webを閉じた方もいらっしゃいます。


 そもそもWebを持つということが、あまりにも負担になる場合、もしくは、
 メリット・デメリットを比べ、デメリットが多いと感じたならば、閉じる、
 消すという選択もありでしょう。


 現在も、その塾では、紹介とチラシをいう既存のメディアを中心にコンスタン
 トに生徒を集めています。Webは、気軽?に出来るツールの1つとして考え
 て頂き、マストと思うかどうかは、各自次第ということでお願いします。


★2.Webで集客出来るか?


 今回の福岡千樹会では、インパクトの井形社長に全てのコメントをお願いしまし
 た。( http://impact777.jp/ )


 初めて?塾業界に絞った宣伝広告・マーケティングを行っている会社かと思いま
 す。かなりの勉強家であり、社長を含め、MBAホルダーが数名いるという会社。


 チラシ分析にしても非常におもしろい取り組みをしています。


 その井形社長にメインを任せたので、久々に私としては楽な(^-^;;会議でしたが
 1つ1つのコメントを拾うとさすがにプロだなと感じるポイントが多くありまし
 た。それらをまとめると以下のようになります。



 ● Webが有効に動いているかどうかの見極め

 ● 導線の問題

 ● ターゲットの設定

 ● Webでのブランド構築

 ● 口コミが起きるための一言

 ● ランディングページの調整法


 純粋に100%Webだけの集客を計測するのは、学習塾という形態では難しい
 のですが(地域の口コミやチラシなどの複合で来ることが多い。)少なくとも、
 都市部であればチラシにお金を使うならWebの方がまだ効果的という話もされて
 ました。(逆に言えば、地方では、まだまだチラシ等が有効という意味でもありま
 す。)


★3.Webの使い方


 全てをお話しすると紙面が足りませんので、ポイントだけをお話しすると、まず
 Webを何のため、誰のために使用しているか?ということです。


 多くの塾は、自塾を知ってもらうということがメインで、その後、入塾してもらえ
 れば・・・と考えているようでしたが、私の塾のWebは、スタッフのために存在
 しています。


 これは、スタッフ側からの要請によるものもありましたが、顧客の流れを分析する
 と、最終的に、「お金と時間」にしか興味がいかないと分かっていたからでもあり
 ます。


 どの塾も「他とは違う」と思って経営されていますが、その地域に絞って考えると
 どれだけ変わっても、しょせんユーザーが18歳までの子供であれば、目的そのも
 のは、さほど変わりません。唯一変わるのが、時間とお金です。


 なので、まず月謝・時間割は出すということになっています。エモーショナルでは
 出さないという提案もあるでしょうが、長期的視野で分析をかけると、そのような
 塾は、飽きられるのが早く、結果として衰退傾向にあります。


 また顧客が何でWebを見るか?と言えば、子供の学年と近くの教室です。


 そのため情報が重複する部分もありますが、クロスで引けるように設計しています。


 これは、私の塾のNo2から、


 「電話を受けた時には、その子の話から入りたい。」


 という一言を受けてのことでした。つまりお金や時間を既に了解済みの保護者から
 の電話しかかかってこないようにしているわけです。これはクロージングが不要に
 なりますので、楽ではあります。また無駄な問い合わせで、時間をロスすることも
 ありません。


 問い合わせだけを取るのはいくらでも出来るのですが、スタッフの時間まで取られ
 るとおかしな話になりますので、なるべく人に依存しない仕組みにするために、情
 報を提示しているわけです。


 次に導線の問題があります。これが最近、特に言われるようになった理由は、スマ
 ホにあります。昔から業者に頼んでいる塾の場合、スマホ対応になっていない事も
 ありますが、ワードプレスなどで作成している塾は、レスポンシブルに出来ていま
 す。約7割がスマホからのアクセスですので、レスポンシブルかどうかで、かなり
 の反応率が変わります。


 それを井形社長は、電話番号を押して電話がかからないとイライラする。という表
 現をしていました。また電話をかけて転送されたと感じたら、これまたイライラす
 ると・・。インパクトでは、電話計測もしていますが、転送メッセ―ジが流れたり
 音が変わると、そこで30%が離脱するそうです。


 つまり導線とは、Webだけでなく顧客の一連の流れを全て洗い出して、滞りなく
 顧客を自分のもとに呼び寄せる一連の流れのことなのです。



★4.SNS、SEOについて


 今回は、SEOの話題が0でした。まさにプロだと感じました。SEOは年々変わ
 るのだとか、今のSEOは、こうだとか言われますが、そもそもSEOは、検索エ
 ンジン対策です。人工知能なわけですので、人をよく知ることが、結果SEOにな
 の事は自明の理です。


 そのためキーワードだけでなく、「もし自分なら」どの順番に、どんな文章で検索
 するか?と、いつも考えながらブログやページを書いていくわけです。


 当然、あまりキーワードが多いと、「どうせ無理してSEOにひっかけるために書
 いたな」と皆さんが思うように、エンジンも思う?わけです。(^-^;;
 

 SEOにお金を払うための目安は1つです。それ以外は、必要ない、それよりも、
 当たり前に「自身も検索ユーザー」ですので、ユーザー立場から書いていく事が、
 ベストです。


 一方、SNSについても話が少しでました。FC本部を含め、アドワーズをかけて
 いる塾さんは、まだまだ多いのですが、1クリック200円前後が多いようです。


 ちょっと調べましたが、アドワーズを出し続けられる塾というのは、1クリック
 200円~600円前後のキーワードで、かつ月に20万円~突っ込めるとこくら
 いでしょう。結果を出すには、今は年間数百万の予算が必要です。(ちなみに複合
 キーワード(場所などをからめる)で安くするということも可能ですが、これは、
 先ほどのSEOの考え方が必要になります。)



 SNSの広告はアドワーズと比べ安価ですが、これで来るということは、あまりあ
 りません。井形社長曰く、SNSは、拡散するためのツールであって集客というわ
 けではないということでしたが、まさにその通り。


 FaceBookは、おっさん、おばさんのツールだから、今は、twitterだ!Instagramや
 という話もありますが、基本は、拡散ツール。


 つまり日々の塾運営に「拡散したくなるネタ」を考えながら運営やるということが
 大事です。


 Webにしても、SEOもSNSも、しょせん日常の運営を表現するわけですので、
 普段の運営そのものがしっかりしていないといけないのは当たり前ですね。



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裏編集後記

九州のホテルの高いこと・・。(-_-;;